中国テレビドラマ【Matsu氏@中国・台湾】

〜一見楽しいコメディのようだが〜
「中国のドラマは変わった」と思わせる話題作がある…..。
タイトルは「小爸爸」。北京に住む車の修理工に、実は、知らぬ間にアメリカでできていた子供がおり、その子供がいきなり北京にやって来ることで起きるドタバタ劇だ。現在、中国の4省(深圳、上海、浙江、陝西)のテレビ局で放送されており人気を集めている。物語の根幹は「父子の情」で、一見「楽しいコメディ」のようだが、設定や内容が、これまでの中国大陸にはなかった程の自由奔放さ満開。ストーリーは「北京の修理工のもとに6歳の男児が現れる」というところからスタートする。男児は「いまアメリカから着いたところで、あなたが父親だ」と言う。主人公は「こんな子供は知らない」と言うが、7年前を振り返ってみると、思い当たる節がある…..。主人公は中国大陸出身でアメリカに留学、留学先で知り合った台湾籍の女性とすぐ分かれるも恋愛関係に落ちていた。

これまで、このような「道徳的に」問題のある設定(シーン)は、中国国家のチェック機関である「ラテ総局」が認めなかった。しかし、この設定が通過した。「台湾籍」の女性を登場させ、「同じ国家の人間の恋愛」と描いているところは、制作側のポイント稼ぎか….。(最近は大陸のドラマでも台湾出身の役者をあえてキャスティングする傾向も見られる)

〜一人っ子政策緩和にも反応〜
以前は、20代〜30代の登場人物は、兄弟姉妹がいない「一人っ子」の設定が基本だった。言わずもがな、中国政府が1979年から始めている「一人っ子政策」によるものだ。しかし、小爸爸の主人公には「妹」がいる設定で、他の登場人物にも兄弟がいる。これは、中国政府が最近打ち出した「一人っ子政策の緩和」が影響している。中国では、政策や政情に対し、ドラマが敏感に反応する。

画像の説明

中国と日本のドラマでは、放送倫理的に「引っ掛かるところ」が違う。小爸爸では、中国の国産ブランドの「燕京ビール」を出演者が飲み(スポンサードされている)、飲んだ後、運転するシーンがある。さらには「ダメな父親」が子供にビールを飲ませるシーンすらあるのだ。日本では、こういうシーンはまず入れ込むのは不可能だろう。(映画ではあっても、ドラマではまず無理)その一方、国家関係各所に対するゴマスリ的なセリフも比較的多い。登場人物が愛の告白をする際「国家に誓っても、毛(沢東)主席に誓っても….」というような表現を入れてくる(中国の若い一般人は、まずそのようなことを言わない)。

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