台湾を代表する小龍包レストランチェーン「鼎泰豐」(ディンタイフォン)。
シンガポールではBreadTalk(ブレッドトーク)という会社がパートナーとして運営されています。
BreadTalkは2000年にブギスジャンクションにパン屋を開店しビジネスをスタート。
それまでの既存のパン屋さんと比較して洗練された店舗デザインと日本のパン屋にも似た陳列棚、明るく清潔な店内が受け、順調にビジネスを拡大し、2003年にはシンガポール証券取引所(SGX)の店頭市場SESDAQ(現Catalist)に上場。
その後多業態へビジネスを拡大していきます。
シンガポールでの「鼎泰豐」開業は2004年。
フランチャイズ権を獲得したBreadTalkはオーチャード・ロード中心部にあるショッピング・センター「Paragon」地下一階に第1号店を開設し、続いて郊外のBishanやMRT鉄道のジャンクションにあたるCity Hallにあるショッピング・センターにと順調に店舗を増やしていきます。
最新店舗は昨年末に完成した新ショッピング・センター「nex」にあるもので、現在シンガポール国内に10店舗展開しています。
この成功を受け、つい先日BreadTalk傘下のTaster Food社はタイ王国のバンコクにも進出を果た
しました。
BreadTalkの昨年の売上はグループ全体で約3億900万シンガポールドル(=約71億9千万台湾ドル)。
パン屋のBreadTalk各店併設のシンガポール風カフェ「Toast Box」、フードコート「Food Republic」、高級パン店「Bread Society」などの独自ブランドのほか、米国のハンバーガーチェーン「Carl’s Jr.」、新潟ラーメンの三宝グループとの合弁で「Ramen Play(ラーメンプレイ)」も展開しています。
「Ramen Play」についてはセントーサ島の複合カジノリゾート内の店をはじめとする4店舗、そして上海にも4店舗出店しています。
現在アジアと中東の13カ国に進出しているBreadTalk。
何故かまだ台湾や日本には進出していません。