台湾加賀屋の人は希和子さんという名前だった。【岩田弘志氏@シンガポール】

8月最期の週末は年に二度開催されるシンガポール最大の旅行博、NATASに出かけてきました。
場所はチャンギ空港近くのシンガポールエキスポ。

日本政府観光局と様々な地方自治体の代表者、またJTBやHISなど日系の旅行会社なども大きなブースを出展しプロモーション活動をするなか、台湾のブースも大きなスペースを占めていました。

台湾ブースで感じたのは、日本ブースと変わらないくらい英語ができないということ。
台湾の観光地の写真が壁面に沢山展示されていた中で、1枚気になる写真がありました。
英語で「アボリジニ族」と書かれている。
これはなにか。
「アボリジニはオーストラリアの先住民ではないか。確かに台湾にも先住民がいることは知っているが、
それをアボリジニと呼ぶとは何か理由があるのだろうか」と受付に聞きに行ったが、
たどたどしく「アイ・ドン・ノウ」(写真のことはわからないし、英語はさっぱりだし)という反応。
後で調べたら「アボリジニ」は先住民という一般名詞の意味も持つことが判明。
なんだかもやもやした気分でその場を離れました。

でも考えてみれば彼らは中華系の人たちを取り込む言葉を持っている。
しかし我々の日本語は海外で大きなマーケットを持っていない、ということに気がつきました。

もうひとつは日勝生加賀屋について。
日勝生加賀屋は台湾に住んでいらっしゃる方ならご存知の方も多いかと思いますが、昨年12月18日に台湾の北投温泉に開業した温泉旅館です。
本家は北陸石川県の和倉温泉。
あの一時期高いホスピタリティで話題となった、温泉旅館です。

北陸出身の私としては、かねてからこの台湾における加賀屋の開業に注目してきたため、ここで話しかけない手はない。
最初に応対してくれたスーツを着たおじさんは資料を渡してくれながら
「ご、め、ん、日本語話せる人がいるけど、今はトイレ」とたどたどしい英語で説明してくれた。

トイレから戻ってきた女性は希和子さんと名乗った。日本名はもちろん源氏名で台湾人女性。
彼女の日本語はあまり自信ありげではなかったが、集客をするには十分かと思えた。

もしホスピタリティが本家のそれと遜色なく、中国語でサービスを受けられるとしたらそれはなんともファンタジーの世界だ。

台湾の加賀屋さんがシンガポールの旅行博で出展する、これは一見シュールな感じもしたが、
よく考えてみたらとても理にかなっているのかもしれない。

一度訪れてみたいと思う。

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