台湾、来年からチョコレートに正式名称をつける予定です。ヨーロッパでは、チョコレートの正統性をめぐって30年近くも争いが続いています。国によっては、ココアバターだけで作られたチョコレートだけをチョコレートと呼ぶことにこだわっていました。しかし、2000年にEUは植物油を使ったチョコレートしか認めていません。
本当のチョコレートとは？
厚生省の食品医薬品局は、過去にラベルに「チョコレート用ココアバター代替油脂」記載する方法を採用しており、該当チョコレート製品は植物性油脂の含有量が多いことを消費者に明確にして、国際的な規範を確認した上でチョコレート製品として再定義されました。
厚生省食品薬品監督管理局が今年3月に発表した内容です。来年2022年1月1日からの餡入りチョコレートはチョコレートを25％以上含むことし、すべてのチョコレート製品は、植物性油脂の含有量が総重量の5％以下であること。そうでない場合は、チョコレートと言えません。チョコレート風味の菓子などは名称を変更する必要があります。
チョコレートに含まれる発がん物質
近年、国際的に植物油を使ったソースやビスケット、チョコレートなどに「グリシドール」が含まれていることがわかってきました。発がん性がある可能性があり、国際的な関心を集めています。
国民の食の安全を確保するために衛生福利部食品薬物管理署（FDA）がオイル中のグリシドールの限界値は1000マイクログラム/kg、乳児用の粉ミルクや食品の原料には500マイクログラム/kgに設定されています。
チョコレート生産国の主張
2019年、ユーロスタット (歐洲統計局)の推計によると欧州連合は370万トンのチョコレートを生産しています。
例えば、ベルギーではチョコレートショップが立ち並ぶ観光地に加えて角の小さな食料品店でも小さなお店にもチョコレートが並んでいます。
1957年、ベルギー、ドイツ、フランス、イタリア、ルクセンブルク、オランダの6カ国が欧州経済共同体と欧州原子力共同体 (歐洲原子能共同體)の設立。商品やサービスの共通市場を作るためにそして、これらの国が合意したからこそココアバターだけで作られたチョコレートだけがチョコレートと言います。彼らは正統派の推進者でもあります。
1973年までに、デンマーク、アイルランド、イギリスがポストEECに参加しました。しかし、彼らのチョコレート製品は違いました。ミルクチョコレートを例にとるとフランスやベルギーの正統派が主張したのは、ミルクに加えてココアバターのみを使用するレシピを主張しました。しかし、イギリスチョコレート製造では植物油を加えています。そして、ミルクチョコレートではなく、正統派は「ベジタブルチョコレート」と呼ぶべきだと言っています。
欧州市場に参入できないイギリスは規則の変更を求め続けています。
1991年に欧州共同体が欧州連合（EU）に移行した際、加盟国が拡大されました。
正統派の主張は、新興の派閥によってますます困難になっています。2000年、欧州議会は欧州委員会が提案した指令を通過。EU加盟国はチョコレート生産する際に、ココアバターの代わりに他のオイルを使用することが可能だが、ラベルにオイルの成分が明記されていることを許可。しかし、ベルギーではココアバターを100％使用したピュアチョコレートの製造にこだわっています。だからこそ、今までベルギーの観光情報ハイライトでは、ベルギーのチョコレートは、細やかな挽き目に加えてカカオ分が高い「100%」のココアバターと説明しています。
チョコレートを取り巻く問題
欧州産チョコレートの正統論をめぐっては、20年経った今でも原料問題が続いています。
最も注目されているのは「児童労働」です。2019年のアドボカシー団体「Green America」は多くの大手チョコレート会社のサプライチェーンから児童労働を取り除くことができなかったと述べています。こちらの大手チョコレート会社はいずれも「社会的責任を果たしていく」と言って、倫理的に認証されたカカオ豆を使用し続けると主張しました。
ベルギーのスーパーマーケットで販売されているフェアトレード・チョコレートの数増え続けています。例えばレインフォレスト・アライアンスの承認シールなどです。エシカルカカオビーンズはそれが実際に農家の生活に役立つかどうかさらなる精査が必要になっています。
※以上自由時報自由影音より一部を翻訳しました。※
■■■翻訳者コメント■■■
チョコレートは好きですが、こんなに裏があるとは知りませんでした。
倫理的な製造方法、品質が良く、人間の健康に害を及ぼさないチョコレートをより多く販売するといいですね。