台湾のマスク事情について<12月2日更新>

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、台湾では、2月よりマスクの実名制販売が始まり、4月9日より、成人一人当たり14日以内に9枚(45元)のマスクを購入することができるようになりました。

6月に入り、マスクの生産ライン拡充によって、月末には2500万枚/日ものマスクの生産が見込まれるほか、コンビニや薬局、ネット通販でマスクの一般販売が始まるようになりました。

新型コロナウイルスの国内暫定収束により、6月7日よりマスク着用やイベントなどの人数規制が緩和されました。

<11月23日追加>

来年1月1日から、マスクの実名制販売の購入可能枚数が10枚に増えます。これに従い、工場で10枚入りを箱詰めしてから出荷され、市販品同様に販売される見込みです。

中央感染症指揮センター物資組組長の蔡壽洤氏によれば、10枚入箱マスクの実名制販売について、薬局のスタッフがマスクの袋詰めする負担軽減をなくす狙いがあるとしています。

1日当たりのマスクの生産量が3500万枚を達していること、そして、原材料価格と生産コストが低下したため、価格も従来の1枚5元から4元に引き下げるとしました。

 

台湾のマスクに関する情報が発信され次第、最新のものに更新していきます。

 

台湾でのマスクの購入方法

マスクの購入手段

 

台湾ではマスクの実名制販売にて、市販のマスク購入の競争に関わらず、安定して2週間毎に9枚のマスクを入手することができます。

現在、台湾でマスクを購入する際は、主に以下の方法があります。

●居留証を持っている在台邦人の実名制販売

  • 居留証や全民健康保険証(健保卡、以後保険証カード)を用いて薬局で購入する。
  • アプリ(eMask)で予約し、コンビニ等で受け取る

●停留ビザやワーホリビザの人の実名制販売

  • パスポートに貼られたビザ(停留・滞在できるビザなら可)を用いて購入する。

●上記両者やノービザの人の場合

  1. 市販品を購入する
  2. 駅のマスク販売機で購入する

 

他にも、特別入国許可証を持って、渡台してきた場合、14日間の自宅待機と検疫の義務が発生しますが、この際に台湾政府より、14日分のマスク(14枚)と食料などが支給されます。

現在は市販品の20枚箱入り箱マスクもスーパー等で売られており、以前よりはるかにマスクが買いやすくなっています。

 

市販品購入について

市販品マスク

6月に入り、マスクの生産ライン拡充によってマスクの安定供給が可能となり、コンビニや薬局、ネット通販でマスクの一般販売が始まるようになった他、新型コロナウイルスの国内暫定収束により、6月7日よりマスク着用やイベントなどの人数規制が緩和されました。

結果、台湾のマスク備蓄量が3億枚以上に達し、マスクの生産や備蓄に余裕ができたことで実名制販売以外にもスーパー・百貨店等で簡単にマスクを買えるようになっています。

市販品については、マスクの購入枚数に制限等はありません。

 

カラーマスク

市販品マスクの販売解禁に伴い、台湾ではカラフルな医療用マスク(サージカルマスク)が売られ、密かなブームとなりました。マスクは単色、柄模様等その種類が数多くあり、それぞれが一般のものより少し割高ではありますが、個性(パーソナリティ)を表現するには最適なアイテムとなっています。

台湾では、過去に年頃の男の子がピンク色のマスクを使うのに抵抗があるといった問題もありましたが、中央感染症指揮センターの陳時中部長が「マスクの色は何も気にすることではない。ピンク色はかっこいい」と自らピンク色のマスクを着けて会見を行ったことで、台湾人のマスクの色に対する抵抗感はほぼなくなりました。

海外でもこのカラーマスクが、ファッションの一部になるのではないかと大きな話題にもなっています。そんな白色以外のマスクの着用に抵抗がなくなってきている今だからこそ、今後、将来的にファッションアイテムの一部となり、先活必需品の一部となることも予想されます。

 

マスクの有無で制限されることについて

MRTの改札を通ることができない

4月現在は、マスクを着用しなければメトロ(MRT)に搭乗することができず、改札前ではマスクを着用してない人をMRTの改札の中に入らせないように警備係員が取り締まっております。

係員の指示に従わない場合は、最高15000台湾元(約54000円)の罰金を払わなければならなりませんが、実際に過料を科される人が出たケースもあります。(詳細はこちらの記事より)

<6月8日追記>

6月8日現在は、条件が一部緩和され、依然として改札ではマスク無しで通ることはできないものの、乗車・搭乗後は、社会的距離の十分な確保や、パーティションの設置など適切な飛沫感染防止措置が取られている場合は外してもよいということになりました。

しかし、社会的距離が確保、維持できない場合は、マスクを着用しなければなりません。

また、コロナが発生した自治区では、いずれの条件にせよマスクの着用義務が課される場合があります。

<11月12日追記>

世界的なコロナの二次感染や海外渡航者の新規感染者率が高いこと、そして、海外渡航者の受け入れが多くなってきたことを受けてか、11月現在防疫対策が6月以前同様に強化されており、車両内でのマスク着用化を義務付けられています。

 

全ての公共交通機関(飛行機・タクシー含む)利用にマスク着用の義務化

衛生福利部のFaceBookより引用

 

4月15日、台湾全土の公共交通機関(航空機・タクシーを含む)でマスクの着用を義務化するという発表がありました。

これによって発生したトラブルで警察を呼ぶことになった場合、マスクを着用せずに利用しようとした客に対して最高で15000台湾元の過料が科される可能性があります。

8月現在、別段マスクを付けなくてもタクシーに乗り込めるようになりましたが、バスは公共交通機関なので、まだマスクを付けている人の方が多く見られます。

<11月12日追記>

現在、バスにおいてはマスクの着用化が義務付けられています。バスに乗る際、マスクをしていないと運転手さんにマスクを付けるよう指示されるので、マスクは手放せません。

 

12月1日から始まる防疫対策の強化

台湾衛星福利部LINEより

11月18日、中央感染症指揮センターより12月1日より新型コロナウイルスの防疫対策を強化するという発表がありました。
12月1日より防疫対策の強化がなされると、人の出入りが多い場所や、社交距離の確保が難しい密室等の8ヶ所の公共施設におけるマスクの着用が義務化されます。公共交通機関の罰則と同様に、注意を受けても従わず、これを破った場合は、3000〜15000台湾元の罰金が科される恐れもあります。

対象は、主に以下の8施設となります。

  1. 医療機関
    →病院、クリニック、高齢者施設、乳児保育所、障害者支援施設など
  2. 公共交通機関
    →新幹線、電車、メトロ(MRT)、モノレール、バス、タクシー、空港、航空機内及び船内など
  3. 商業施設
    →ホテル、スーパー、デパート、室内小売店、展示場、薬局、ドラッグストアなど
  4. 市場・教育施設
    →生涯学習センター(社區大學)、自主学習センター、図書館、科学教育館など
  5. 展示・講演会場、競技場
    →劇場、映画館、博物館、美術館、体育館、活動センター、スポーツジム、室内プール、遊園地、子供向け遊戯場など
  6. 寺廟、祭事
    →寺院、宮廟、教会、葬儀設施など
  7. 娯楽施設
    →カラオケ、バー、ダンスホール、理容院、運動・フィットネス施設、クルーズ船など
  8. 金融・通信・行政関連機関
    →銀行、保険会社、郵便局、通信会社、ケーブルテレビ会社、行政機関・関連のサービスセンターなど

 

防疫対策強化に関するQ&A

Q1. この8施設に該当する場所で飲食をする場合はどうすればいいか?

A. 飲食が許可されている場所に限り、会話を極力控え、以下の条件を満たせば飲食は可能:

  1. 他人との社交距離を保つ
  2. 社交距離の不特定多数の人がマスクを着用している
  3. 適切な仕切り(パーティション)が設けられている

Q2. 飲食店でのマスク着用義務は?

A. 今の所、飲食店でのマスク着用義務は無し。ただし、食事中の会話を控えること。

Q3. フィットネスクラブやプール、温泉でマスクを着用するタイミングは?

A. 活動の前後に着用する義務がある。しかし、ジムやプールに関しては混雑しておらず社交距離が十分に確保できていれば、マスクを外して活動しても構わない。

Q 4. マスクを適切に着用できない乳幼児への対策は?

A. 混雑時を避けること。

 

台湾国外へマスクを送る条件

<6月8日追加>

医療用マスクの輸出が解禁されるのに合わせ、個人による海外へのマスク持ち出しに対する数量制限も撤廃されました。

個人の海外郵送に関する輸出規制についても制限緩和され、日本人でも、台湾にてEMS等で親族や友人に、数量の制限なくマスクが送れるようになりました。

しかし、悪質な国際配送や粗悪品の持ち込み・輸出を防ぐために、台湾で製造されたことを証明できる箱のままで輸出した方がいいかもしれません。

<7月1日追加>

新型コロナウイルスの対応に当たる中央感染症指揮センターの指揮官は、これまで行ってきたマスクの輸出禁止や、公平な配給を実現するための政府の買い上げ措置を12月末まで延長する方針を発表いたしました。

以前マスクを日本に送れるか検証してみた記事がありますのでよかったらお読みください。
台湾探索記第5弾「今実家にマスク送れるの?EMSでマスク他色々送れるか試してみた」

 

日本から台湾のマスクを注文する方法

KKDAY販売のマスク

 

9月現在、日本から台湾産マスクを購入するには、インターネット通販、薬局やコンビニ等で購入する方法があります。

インターネット通販では、主にKKDAYの公式サイトで購入する、楽天市場等で購入する方法があります。

しかし、日本で売られているマスクには産地偽装されているものが多く出回っていることも事実です。

なので、安価で多くの台湾産マスクが欲しいのであれば、KKDAYの通販を利用するのがいいと思われます。

KKDAYでは、台湾直送の台湾産マスク(150枚)を日本からの注文で取り寄せることができます。

 

関連記事はこちらから
台湾探索記 第4弾「台湾の雑貨店でマスクの予約販売があったので並んでみた」: https://linkbiz.tw/3962/

 

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