電車が止まって大騒ぎ。意外に対応が遅かったシンガポール【野瀬正一氏@シンガポール】

明けましておめでとうございます。
ふつつかなコラムですが、今年も何卒お付き合いのほど宜しくお願いします。

さてご存知の方も多いかもしれませんが、12月15日にシンガポールの鉄道であるMRTが突然地下構内で停止し、何時間も乗客が閉じ込められる騒ぎがありました。
その後数日に渡って正常な運行ができず、国中が大きな影響とちょっとしたショックを受けています。
私は運良く初日の混乱は免れましたが、日曜日の朝は出勤する際に電車が運行しておらず困り果てました。
休日なので人が少ないだろう、タクシーをつかまえれば良いとたかをくくっていたのですが、沿線住人すべてが同じ考えだったらしく、タクシーはほとんど中心地に行ったまま帰って来ずつかまえることができません。
仕方なくバスで駅に向かったところ、代替輸送として鉄道会社がバスを走らせていたので、乗り場に行くと長蛇の列。
しかも到着した時点で既にいっぱいに客を乗せているバスは、少しずつしか新しい客を乗せられません。
ようやく順番が来て無理矢理バスに乗ってみると、今度はこのバスがMRTの代替であるため、すべての駅に停車していきます。
目的地まで15駅ほどありましたので、超満員のバスの中を気が遠くなるような間、乗って行かざるを得ませんでした。
私は東日本大震災の時にたまたま出張で東京におりまして、その時にも実感したのですが、交通機関が止まってしまうと意外とどうしようもありません。
無くしてわかるありがたさ、普段30分かかる距離を2時間かけてようやく目的地に到着したのでした。

これらの状況を受けて普段は大人しいシンガポーリアンもさすがに大騒ぎ。
鉄道会社総裁に対する辞職要求の声が高まり、リー首相も事態の収拾に乗り出しました。
MRTが開通して20年あまりで初の大型トラブルということで、鉄道会社の対応も後手にまわった感が否めません。
(逆に日本の鉄道のように、停まり慣れしていても良くはないですが…。)

なおこの混乱時に私が抱いた感情は

  • シンガポール人は大人しく並ぶ国民だなあ。他国ならイライラした乗客が暴れるんじゃないだろうか?
  • 電車が故障して3日経つのにこの混乱を避けられなかったのだろうか?
    という2点でした。
    日本人はお上への耐性がついているのかもしれません。

シンガポールと言えば政府の迅速性、効率性、そして北朝鮮に例えられるトップダウンの力強さが印象的ですが、今回は意外に対応が遅かったです。
余談ですが、鉄道会社はTwitterのアカウントを急遽作り、「今日の鉄道各線はスムーズに運行しています。良い週末を!」などと毎日情報をつぶやくようになりました。
このノリもシンガポールらしいですね。

 

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