第18回 台湾プロ野球・グラウンドの空気感

台湾プロ野球の現在
台湾プロ野球(中華職業棒球)リーグは、統一ライオンズ、中信兄弟エレファンツ、ラミーゴ・モンキース、富邦ガーディアンズの4球団で構成され、緯来體育台、ELEVEN體育台などのテレビチャンネルで放送されている。前期・後期に分かれ、各期の優勝チーム同士が台湾シリーズを戦い、台湾一を決める。元ヤクルトの高津臣吾投手(興農)、元日本ハムの正田樹投手(興農)が、日本退団後に在籍したこともある。

プロ野球における日台比較
昨今は、マイナーリーグを含めアメリカに渡りプレーする選手の増加や、日本独立リーグの活性化などにより、台湾リーグにトライする日本人選手は減少している。一方では、王柏融選手(ラミーゴ)のように国際試合で結果を残したり、打率4割をマークするなどして「日本のプロ野球チームに入団するのでは」と報じられたりする選手もいる。
「プロ野球における日台比較」は環境面などから考察しても数限りないが、投手の配球からも見て取れる。日本では、複数の変化球と球数を使いながら「徐々に」カウントをバッテリー有利な方向に整えていく傾向だが、台湾では、投手の「勝負球」を早いカウントから押し出してくる。WBCなど国際試合では球数制限が設けられるため、こういった配球の特徴は見えにくいが、国内リーグを視聴すると顕著である。

人間味溢れる選手たち

台湾リーグの選手からは「人間味」も感じ取れる。球場内グラウンドは、ざっくばらんな会話で溢れている。取材時でも、林泓育選手(ラミーゴ)とは「福岡では絶対に一蘭拉麺に行っている」、張志豪選手(中信兄弟)は、「今度、台湾のお薦め料理を紹介する」と、野球とは関係のない話で弾んだ。選手は「取材者」に対しては一定の警戒をするものだが、そういった隔たりを感じさせないところが、台湾プロ野球のグラウンドの「空気感」ともいえよう。

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