異国の地で生きる!挑戦し続ける日本人起業家の台湾進出物語

こんにちは、藤縄です!

LinkBiz台湾は台湾に進出する会社を支援して早10年が経ちます。

今年は多くの企業の台湾法人設立をお手伝いする一方で、コロナの関係で休業、撤退する(したい)という会社も多く見てきました。

 

現在、台湾含む全世界で歴史の教科書にも載りそうな激動の時代を迎えておりますが、今回は、そんな台湾で起業して3年が経つ、ある広告代理店A社の起業から今までのお話をシェアしたいと思います。

出資0、人脈0、営業経験0の日本人が台湾で会社を始めてどんな苦労をしたか大変面白い内容になっていますのでぜひご覧ください!

 

出資なんて夢の夢

A社は外国人が台湾で会社を設立するのに必要な50万元を資本金としてスタートしました。従業員は日本人の創業者と台湾人のパートナーの2人です。

親会社や出資する会社は一つもありません。

 

二人とも給与を3万元に設定していたものの、創業後会計士への支払いや家賃、給与で2ヶ月目にいきなり15万元が消えます。次の月も無情に給与とオフィスの家賃が消えます。3ヶ月目には気づいたら残りのお金が30万元ほどになりました。

 

仕事のあては特になく、4ヶ月目も経つと財務状況がかなり悪くなりました。焦った創業者は色々な人を辿って、ついにエンジェル投資家と呼ばれる人に会えることになりました。

そこでビジネスアイデアをエンジェル投資家にピッチをしましたが、投資家から投資の「と」の文字が出るどころか、会話を遮られました。

それぐらいの危機なんとかしなさいというメッセージでした。

 

その後A社は SEO を通してリードを獲得し軌道に乗りましたが、改めて起業初期が大変なことに気付かされます。

 

起業と聞くとなんだか華やかでいろんな投資家が出資すると思うかもしれませんが、現状は全く違うようです。

考えれば、自分でカフェをひらけばそれも立派な起業です。では全てのカフェが誰かに出資されているかと言えばおそらく受け取っていないでしょう。

むしろ出資を受けられることは稀と言えると思います。

 

6時の冷房と仕事ないのに汗だく残業

この会社が最初に借りたオフィスは台北アリーナと南京三民の間に位置するレンタルオフィスで、賃料は7000NTD (冷房代込み) とかなりいい条件でした。

ただし一つだけ難点がありました。それは午後6時に冷房が切れることです。暑い台湾で冷房なしで働くことはほぼ不可能と言えるでしょう。

 

ではこの会社は6時以降に何をしたか?

答えは 「DIY の冷房を作った」です。6時前に2Lのペットボトルを2-3本ビンビンに凍らせ、それを保冷用の箱に入れて後ろから扇風機で風を流すというのものです。理論上は冷たい空気が流れます。

結果はどうだったか?

全く効果がなかったようです(笑)

その後は汗だくで残業をすることを止め、家に帰って作業をするようになったそうです。

 

DIY冷房

 

起業当時のオフィス

 

親からの紹介

A社の台湾人共同創業者の親の知り合いにウェブサイトが必要な会社がいました。

この会社は台湾で繊維を作っている会社でした。

千載一遇のチャンスと思い、ウェブサイトの制作を提案し、見事受注に成功!

しかし結果的に以下の理由から最悪の案件となります。

  1. 格安:A社はなんと30ページのウェブサイトを当時見積もりの仕方もわからなかったので8万元ほどで請け負ったそうです。
  2. きちんとした契約書の不在:弁護士を雇う費用など当然無いので、ネット上にあった契約書を一部変更して契約を結びました。しかし所詮はネット上の契約書のテンプレートで、穴だらけでした。

 

結局一度決まったデザインが3度変更される事態が起き、4度目の変更でプロジェクトを中止することになりました。

この時、プロジェクトが開始してすでに4ヶ月経っています。

その後わかったことですが、ウェブサイト制作の契約書にはきちんとデザインの修正回数を指定し、一度決まったデザインを再び変えるには追加費用がかかる旨を書く必要がありました。

 

A社は4ヶ月作業をして受け取ったお金は作業開始時にデポジットとしてもらった8万元の半分の4万元だけでした。

親と知り合いの関係を損なってはいけないと思い、最後まで文句は言えなかったようです。

これを機に契約書をきちんと誰かにお願いすることを学んだそうです。

 

蒲田マラソン

ある商談をクローズするためどうしても日本に行かないと行けなくなったA社の日本人創業者と台湾人のパートナーですが、創業してまだ1年だったこともありお金がありませんでした。

とりあえず台湾夜10時発、羽田深夜1時着のLCC 便で羽田へ向かい、夜は空港で過ごすことになりました。

次の日、商談や訪問を無事終えたA社は夕食後そのまままた羽田空港へ向かいました。

お金がないA社はホテル代を節約するため、商談後の翌日朝4時羽田発台湾行きのLCC便を取ったのです。

 

しかし夕食後、携帯で羽田行きの電車を確認すると、なんと終電を逃していることがわかりました。

そこでとりあえず行けるところまで行こうという話になり、蒲田駅まで電車で行くことになりました。

蒲田駅に着いたのは夜の12時でした。みなさんならそこから当然タクシーで羽田へ向かいますよね?

A社はお金がなかったので、蒲田から羽田まで歩くことにしました。

1時間半後ようやく羽田空港に着いた頃にはクタクタになっていて、前日ろくに睡眠が取れなかった創業者はあまりの疲労からなんと羽田空港の床に2時間寝たそうです。

 

まとめ

いかがでしたか?

新規事業や海外展開は親会社に出資してもらう、契約書は弁護士に見てもらう、会社から交通費を支給してもらうなど、みなさん普段当たり前に感じていることが如何に恵まれていることかわかります。

この文を読んで、新しい事業を立ち上げるということはこれぐらいの必死さがないとうまくいかないのかなと身にしみました。

以上、台湾で起業した日本人A社の物語でした!

 

ご協力:https://www.applemint.tech/

 

 

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