カンボジアの教育事情とHUGSの支援【黒川治郎氏@カンボジア】

先日香港に行った際、LinkBiz台湾を運営されている渡邊崇之氏とコラム「ルパンの香港通信」を書かれている松本博明氏にお会いすることができ、いろいろと刺激をいただきました。
多くの日本人がアジアで活躍しています!
国の枠を超え世界で価値あるムーヴメントを起こしていきたい!と改めて思った次第です。

さて今回はカンボジアの教育事情についてお話しします。

私が住む首都プノンペンの中心部には多くのインターナショナルスクールが存在し、裕福な家庭の子供達が通っています。
プノンペンは交通量が多く子供が一人で歩くのは困難。
親がバイクで送り迎えする姿が一般的ですが、
インターナショナルスクールの前にバイクはなく、送迎の高級車が列をなしています。

2歳の娘が通っている幼稚園はモンテッソーリ教育を取り入れています。
AmazonやGoogleの創立者を輩出したとして日本でも注目を浴びているモンテッソーリですが、
まさかプノンペンで普及しているとは思いもよりませんでした(笑)

急成長を続けるプノンペン。
しかし都市部と村地域では教育の普及に大きな差があります。

法律上は中学校までが義務教育ですが、
実際は小学校を卒業するのも難しく約5割の児童が退学・留年を余儀なくされています。
学校へ通えなくなる理由は、貧困のため働かなければならない事、
親の教育への理解がまだまだ低い事などが挙げられます。
また学校へ通えても教室の不足から、二部制・三部制で入れ替わりの短時間授業を行い、教師のレベルの低さから満足な教育を受けることができません。
教師は給料が安いため高等教育を受けた若者は教師になりたがらない傾向にあります。

カンボジアは悲惨な歴史のために圧倒的に教師が不足しています。
今から30年前のポル・ポト政権時代に、医者・教師・技術者などのほとんどの知識階級が大量虐殺されたのです。
人口800万人のこの国で200万人以上が死亡したと推定されています。
そのため人口の約半数が18歳未満という子供が多い国なのです。
あらゆる分野で知識や技術を持った専門家がいない事が復興の妨げとなってきました。

「僕たちは世界を変えることができない」という映画をご存知でしょうか?
普通の大学生がカンボジアに小学校を建てるまでの奮闘記です。
私も観賞したのですが、なかなか良い映画でした。
ボランティアに興味を持つ若者が益々増えるのではないでしょうか。

今までもNGO・NPO団体の努力により多くの学校が建設されてきました。
しかし運営に行き詰まり廃校になる学校もあります。
一時的な寄付やボランティアに頼らない仕組みを作ることが大事です。

HUGSでも社会支援活動を行っていますが、事業の収益を継続的に支援に回すことを目指しています。
そして現地の人々が自ら収益を上げ自立できる仕組みを作っています。
例えばHUGSが支援している孤児院では孤児の自立を目指して養豚事業を始めました。

孤児院で子供達は日本語も英語も学んでいます。
子供達の言語習得能力は高く驚くものがあります。
最近では日本の子供達にスカイプで英会話レッスンをするほどです!

経済が低迷する日本ですが、カンボジアでは「ジャパンブランド」への憧れは依然として強く、日本語を学ぶ学生は5,000人以上います。
昨年は331人が日本へ留学しています。
しかし日本企業の進出はまだまだで、就職先が少ないのが現実です。
学生達の目が徐々に韓国・中国に向き始めています。

このコラムで少しでもカンボジアに興味を持っていただき日本企業の進出のきっかけとなることを願っています!

 

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