香港における物価・税金について 【松本 博明氏@香港】

第8回目の香港コラムは香港における物価・税金についてお伝えしたい。
【住宅:家賃相場】
まず世界でも指折りの賃料の高さで知られる香港。家族2人用の2LDKクラスで10000-20000HK$(約10-20万円)、4人用のファミリータイプで2500040000HK$(約25-40万円)といったところだ。しかし、探してみると尖沙咀などの中心部でもワンルームで3500HK$(約3.5万円)クラスもあったりする。リーマンショック後から中国大陸の経済成長による後押しを受け、景気回復と共に住宅市場も最高値の状況である。(2011年8月現在)
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【食料品】
食料品はひとことで言って、安い。明らかに安いのはビールなどのお酒類。
ワイン税などはゼロになり、酒税も安い。
現在、スーパーにおいてビールは350ml缶一本あたりSanMiguelが5.5HK$(約55円), GUINESSが10HK$(約100円)など。驚きはエビスが缶一本あたり6.5HK$(約65円)など、日本のビールが日本国内の半額以下で購入できる。
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【水道光熱費】
ちなみに我が家のモデルケースで記載してみると家族2人で毎月水道代350HK$(約3500円)、ガス代600HK$(約6000円)、電気代1000HK$(約1万円)といったところだ。
湿気が多い香港では除湿機・エアコンは24時間稼働なので、どうしても高くなってしまう。
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【法人税】
香港の法人税16.5%は世界でも有数の低税率である。これにより外国企業の香港進出が増え、国際競争力ランキングも上位にランクインする所以がここにある。

【交通費】
A, AEL(エアポートエクスプレス)、MTR(地下鉄)の運賃
香港に到着してすぐお世話になるのはおそらくエアポートエキスプレス(AEL)ですが、21分で香港島の中心部に行くのに90HK$ですから、日本に比べるとかなり割安です。 MTRとは主に地下鉄のこと。ラッシュの時間帯は2分おきにくるので、待ち時間もなし。
駅にもよりますが、だいたい始発は午前6時台、最終は午後23時台。1駅区間の運賃は4HK$(約40円)から。

B, タクシー(的士)の運賃
タクシーは初乗り20HK$(約200円)とかなりお手軽。特に目的地の場所がよくわからない場合、住所を運転手さんに見せれば連れて行ってもらえるので、迷う心配もありません。大きな荷物は追加料金が必要。九龍から香港島と海越えする場合はトンネル代も追加されます。九龍側タクシーだと往復分、香港島側のタクシーだと片道分(10HK$)。アバディーンのトンネルを利用する時も同じく加算。目安としては空港から香港島の中環まで約400HK$(約4000円)、尖沙咀から中環までトンネル代込で約100HK(約1000円)$、中環からコーズウェイベイまで約40HK$(約400円)。
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C,バスの運賃
バスはさらに安く、3HK$(約30円)くらいから。しかし、乗り場が多く、日本のように
「次はどこに停車します」という親切な放送もないので分かりずらいのが難点です。
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D,トラムの運賃
香港島のビクトリア湾沿いを走るトラムは一律2HK$(約20円)。
始発駅から最後まで乗っても、一駅だけでも料金は同じなので長く乗っている方がお得感あり。
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F,スターフェリーの運賃
いくつかルートがありますが、一番ポピュラーな中環から尖沙咀までのルート。
平日2.50HK$(約25円)、祝・休日は3HK$(約30円)。
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【所得税】
所得税もここ最近15%へ引き下げられ、働く側としてはありがたい税率である。

【その他税金】
香港では2006年に相続税もなくなり、資産運用や株式売却で得たキャピタルゲインにも税金はかからないし、海外で稼いだお金にも課税されない。消費税もない。
国防や外交機能がないので日本でたとえると地方自治体の都市に近いのも理由のひとつであると思われる。2011年も財政黒字で香港市民に6000HK$(約6万円)のキャッシュバックが行われる予定である。

【香港移住、進出の際の注意点】
総じて見てみると税制等は低税率でかなりメリットを感じます。しかしながら、賃料相場が非常に高いのがネックとなります。
小売店舗、飲食店でも売上は良くても、大家さんの一声で賃料が突然UPし、閉店や移転を余儀なくされるケースもよく聞かれます。そうした点から、賃貸契約する場合に、いかに賃料を意識して意思決定するかということが重要であると思われます。大家さんの人となりを見ておくことも大切かもしれません。

著者紹介

松本 博明氏

松本 博明氏
キャリアインテグレーション代表取締役
1998年新卒で人材総合サービス パソナ 入社。
海外での活躍を目指し同社退社。
2005年にCareer Integration Asia Co.,Ltd. を香港にて設立する。
その後国内上場人材サービス会社へ株式売却後2010年にCareer Integration Co.,Ltd.に社名変更。
新卒で就職してから一貫して人材ビジネス業界にて人材コンサルタントに携わる。
現在は東南アジア・香港・中華圏エリアの日本人技術者に特化した人材紹介サービス
香港ワークス・華南ワークス・タイフィリピンワークス・ベトナムワークス ・インドネシアワークス・
カンボジアワークス・ミャンマーワークスなどアジア各地にサービスを展開する。

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