香港進出における成功のポイント【松本 博明氏@香港】

第5回目の香港コラムは香港進出における成功のポイントをお伝えしたい。
やはり経営するうえで進出コストをいかに抑えるかがキーポイントだと思う。
その際に知っておきたいオフィスのセットアップまでの現地相場を中心に今回はお伝えてしていきたい。
オフィス家賃、住宅家賃、人件費、会計事務所コスト、銀行口座開設などにかかる費用はいくらくらいなのか?
その現地の相場実態に迫ってみたい。

)#show(no5hongkong2.jpg,aroundr

1HK$≒11円(2011年5月現在)
【オフィス家賃】
香港は世界でも有数のオフィス家賃の高さで知られる。業績が良い飲食店でもオフィス家賃の値上げによって閉店などに追い込まれるケースもよく聞く話である。
少人数のオフィスから立ち上げるケースの場合、2-3人用オフィスで8000HK$(約88000円)
4-5人用で10000-15000HK$(約110000-156000円)くらいである。
オフィスビルの場合は内装費用もかかるので更なるコストが掛かることになる。
在庫商品等を持たない業種であれば私はビジネスセンターをおすすめしたい。
ビジネスセンターの相場としては4000HK$から30000HK$と幅が広い。
とりわけ日本人経営のビジネスセンターは格安傾向にある。
ビジネスセンターのメリットは電話受付、秘書代行、電話・ファックス・コピー機などのオフィスのファシリティーも充実している。
初期セットアップの段階であればビジネスセンターの利用がよいかもしれない。

no5hongkong3.jpg

【住宅家賃】
次にオフィス家賃と共に高いコストがかかるのが住宅家賃である。
筆者も現地採用の安月給時代は安い住宅を探すのに苦労した。
1-2人クラスの住宅マンションの場合、探せば6000-8000HK$(約66000-88000円)で探せるだろう。
3-4人の家族の広さだとやはり15000-25000HK$くらいが相場である。

【人件費】
次にローカルスタッフを雇用する場合の給与相場について列挙してみたい。
香港の場合日本語スタッフは豊富であり、新卒の大学生でも十分に教育すれば活用できる。
新卒・20代=10000-13000HK$30代=15000-20000HK$マネージャー・幹部職クラス=25000-30000HK$香港人の特徴としてはジョブホップしながらキャリアを積み上げていくという傾向が強い。
履歴書を見ると5社~10社職歴があったりということもざらである。
そういう意味では2-3年おきにスタッフが入れ替わるということを雇用側も念頭に入れ、普段からマニュアル作成をしておくなど誰がやってもできる仕組みづくりが重要であると思われる。

【会計事務所コスト】
香港では開業から18か月は決算をしなくてもよいことになっている。
その後は会計事務所を利用し、会計監査報告書と税務申告書の提出が義務付けられている。
筆者も会計事務所に何か所も問い合わせし見積もりをとったことがある。
大手系を相手にしている会計事務所はかなり費用が高い傾向がある。
日本本社と連結していたりする場合はそれなりのコストがかかってくる。
日系の会計事務所よりもローカルの会計事務所の方が費用は安い傾向にある。
ローカルの会計事務所であっても日本語対応の事務所もあるので、ローカル系をおすすめしたい。
帳票類のボリュームによっても変動はあるが下記に相場を列挙してみる。
月次決算=3000-5000HK$
四半期決算=4000-8000HK$
年次決算=8000-12000HK$
税務申告書作成=8000-12000HK$

銀行口座開設
銀行はHSBC銀行か恒生(ハンセン)銀行がおすすめであろう。
銀行口座開設は自力でもできるが英語会話がある程度必要である。
代行業者もいるが口座開設代行料は2000HK$というところが多い。

)#show(no5hongkong6.jpg,aroundr

このように進出前のイメージと実態はかなりかけ離れていたと思う方もいるかもしれない。
日本国内や海外から進出する企業には高く見積もりを出してくる業者も多いので注意が必要だ。
これらの相場を参考にして、香港進出の参考になれば幸いである。 昨今、飲食業、アパレルショップ、貴金属買取専門店、エステ、美容院、ベーカリーショップ、ラーメン店、語学学校、予備校、人材サービス等、様々な業種の企業が日本国内から進出してきている。

筆者も7年香港在住だが、これまで成功企業、失敗企業同じくらいの割合であるとみている。

是非とも進出成功企業が1社でも多く誕生することを願っている。

著者紹介

松本 博明氏

松本 博明氏
キャリアインテグレーション代表取締役
1998年新卒で人材総合サービス パソナ 入社。
海外での活躍を目指し同社退社。
2005年にCareer Integration Asia Co.,Ltd. を香港にて設立する。
その後国内上場人材サービス会社へ株式売却後2010年にCareer Integration Co.,Ltd.に社名変更。
新卒で就職してから一貫して人材ビジネス業界にて人材コンサルタントに携わる。
現在は東南アジア・香港・中華圏エリアの日本人技術者に特化した人材紹介サービス
香港ワークス・華南ワークス・タイフィリピンワークス・ベトナムワークス ・インドネシアワークス・
カンボジアワークス・ミャンマーワークスなどアジア各地にサービスを展開する。

コメント


認証コード2441

コメントは管理者の承認後に表示されます。