生の体験談:香港で起業の際の会社設立から開業までの流れ【松本 博明氏@香港】

第3回目の香港コラムは私自身の香港で起業の際の会社設立から開業までの流れを
生の体験談からお伝えしていこうと思います。

【起業までの経緯】

わたしはもともと学生時代から、いつかは起業してみたいなあと思っていました。
ただ、当時の自分にとって「起業」の二文字は夢のまた夢のようなものでした。
大学を卒業してパソナに入社した理由のひとつにベンチャー起業家として有名な
南部靖之氏(現パソナグループ代表)の元で働きたいという思いがありました。

香港で現地就職した会社に入社を決めた理由も社長が香港で起業した人物であり、
当時もう1社別の大手企業に内定していましたが、
パソナのような大企業よりも1から10まで自分一人に任される会社のほうが自分が成長できると判断したからでした。

そして香港3年目に入ったころ、香港で起業するにはどうすればいいのか?
資金はどれくらい貯めればよいのか?
気が付くと周りにいる先輩起業家に相談するようになっていました。

そして事業計画書を作成したり、
就職した会社の社長との提携協力関係の内容などを詰めていく流れとなっていきました。

【いよいよ会社設立

香港での会社設立登記は会計事務所を通して行いました。
何枚もの書類にサインし、いよいよなんだなあ…と実感が込み上げてきました。
登記完了は10日後くらいで、英文社名・中文社名も希望通りOKでした。

【苦労した経営者ビザの取得】

会社登記銀行口座開設は簡単でした。しかし、苦労したのはビザ取得でした。
ビザが取得できないと、会社設立、法人銀行口座もすべて水の泡になってしまいます。
そのうえ職も失い、日本帰国ということにもなりかねませんでした。
申請書類として、大学卒業証明書から過去の就業在籍証明、
預金残高証明や賃貸契約書、事業計画書等、いろいろと準備が必要です。
通常ビザの取得は早くて2週間から1か月ですが、私のケースでは
経営者ビザの取得に約2か月はかかると言われました。
ビザ取得までの悲喜交々はここでは省略しますが、ビザ申請から
1か月間は何の音沙汰もなかったのですが、その後ようやく
イミグレーション(役所)より1回目の連絡がありました。
このとき、新会社の事業計画やその他の資料提出を求められました。
ビザエージェント曰く、今回の担当官は松本さんを後回しにしているのか、
それとも審査の厳しい担当官なのか、通常より動きが鈍いとのこと、
一抹の不安がよぎりました。それからビザ申請して約2か月が経ちました。
再度、銀行口座残高証明とオフィス賃貸契約見込み書類の提出を求められました。
そして、ビザ申請から3か月目に入ろうかというある日、
ビザエージェントから電話がありました。
「いよいよビザが取れそうだ」
そして2005年6月、初夏のある日、ビザエージェントからの電話が鳴り、
香港投資ビザが下りたと連絡がきました。そのときはパソナから内定通知が
来た時と同じくらい感動しました。

【会社名命名について】

会社名の命名は大学時代の経営戦略ゼミでの卒業論文「個人と組織の統合」が
原点になっています。それから今日まで個人と組織、人材と企業がいかにして
WIN-WINの関係を築けるかをテーマにビジネス領域で取り組んできました。
企業理念は

『私たちは人と組織のキャリアの統合を実現し双方に感動される企業を目指します』

としています。

自分の会社の使命として、まず「転職」というビジネス領域において限りない可能性を追求することを「人と組織のキャリアの統合」と表現しました。
キャリアインテグレーションの社名の由来は個人のキャリアを組織へインテグレーションする、すなわち組織への統合を実現させたいという思いから名付けました。

著者紹介

松本 博明氏

松本 博明氏
キャリアインテグレーション代表取締役
1998年新卒で人材総合サービス パソナ 入社。
海外での活躍を目指し同社退社。
2005年にCareer Integration Asia Co.,Ltd. を香港にて設立する。
その後国内上場人材サービス会社へ株式売却後2010年にCareer Integration Co.,Ltd.に社名変更。
新卒で就職してから一貫して人材ビジネス業界にて人材コンサルタントに携わる。
現在は東南アジア・香港・中華圏エリアの日本人技術者に特化した人材紹介サービス
香港ワークス・華南ワークス・タイフィリピンワークス・ベトナムワークス ・インドネシアワークス・
カンボジアワークス・ミャンマーワークスなどアジア各地にサービスを展開する。

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