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結婚式で見られる台湾のおもしろ習慣【坂端宏治@台湾】

結婚式で見られる台湾のおもしろ習慣【坂端宏治@台湾】

第2回 結婚式で見られる台湾のおもしろ習慣

二回目のコラムですが、 個人的にとても大きなイベントであった、私自身の結婚式について書こうと思います。

私事ですが、先日台湾人女性と結婚し、台湾で式を行いました。

ここ台湾では、婚約式、結婚式と二回の式を挙げるのが普通です。 (最近はまとめて一度で済まさせる方も多いようです。) 婚約式は新婦の両親によってとり仕切られ、 結婚式は新郎の両親によってとり仕切られます。

婚約式は、まず新婦の家で婚約の儀式を行い、場所を移して、披露宴を行います。 婚約の儀式や披露宴では,台湾ならではのユニークな言い伝えや風習がありますので、そのうちのいくつかを紹介したいと思います。

①指輪の交換では、指輪を相手につけてもらうときに、第二関節をまげ、指の根元まで入れさせない。   そして、自分でしっかり最後まで入れるようにする。
②披露宴では、新郎家族は最後までいてはいけない。とくに魚料理が出たら食べずに退席しなければならない。
③新郎家族は退席の際に、あいさつをしてはいけない。
そして新婦側も見送りをしてはいけない。そのまま何事もなかったように、食事を続けなければいけない。

①の指輪を指の根元まで入れさせないというのは 台湾では、指輪を指の根元まで入れられるというのは、その後ずっとその人の尻に引かれるということを意味します。 お互いに尻に引かれないように、新郎も新婦も第二関節で指を折りまげて、根元まで入れさせないようにするそうです。

②は最後まで食べるという意味の中国語「吃到到」は台湾語では「ジャ ガオガオ」と発音し、 これは「吃死死」という意味になります。①と同じように、これも尻に引かれるという意味を持ちます。 新婦側にとっては、嫁に行く娘が新郎の家でいじめられるということになります。 ですから、新郎側は最後まで食べることをせずに退席します。 また、魚を食べないというのは 魚と餘(余るの意味)の発音が同じであり、これは「最後まで食べずに残す」という意味とかけて、ゲンを担いでいます。 新郎側がこのような行動を示すことにより、新婦側は安心して、娘を送り出すことができるそうです。

③のさよなら(再見)を言わないというのは、 「再見」が「再び婚約をする」という意味を持ってしまうからだそうです。 ですから、再見という言葉やあいさつはよくないとされ、新郎側はそっと退出し、 新婦側も気づいていないふりをします。

ちなみに私は②と③は事前に知らされていましたが、①は全く知らず 指輪をつけてあげるときは、途中までしか入れさせてもらえず、 指輪をつけてもらうときは、しっかり根元まで入れられました。 それを見た妻の両親や親戚は大喜びだったのをよく覚えています。

また、私は過去に新婦側の友人として、婚約式の披露宴に参加したことがありますが、新郎側の家族がそっと帰ったとたんに、それまでのおごそかな雰囲気がまったくなくなり、飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎになりました。 婚約式の来客の9割以上は、新婦の両親が招いたゲストだということもあり、 新婦の父親が、ここぞとばかりにホストとして、すべての席をめぐり乾杯をはじめました。 新婦の父親がどんどん酔っ払っていくのをみて非常に驚きましたが、 娘を嫁にやる父親の心境を思えば仕方のないことなのかもしれません。 寧ろこれで気持ちが吹っ切れるのかもしれないと思ったことを覚えています。

 私たち自身の婚約式の披露宴では、もちろん新郎側として出席しました。 日本から来た両親には、魚料理がでたら、席を立つサインだからということを伝えていました。 魚料理は、コース料理の後半、デザートの前あたりで出てくると聞かされていましたが、 前菜の次の小料理の盛り合わせのなかに いきなり、魚の切り身を揚げたものがはいっており、 母親が「あら、もう魚がでたわ」と言って、あたふたし始めてしまいました。 ぎこちなく席を立とうとする母親をとっさに抑えたものの、何人かの親戚にはばれてしまいました。

 このようにあいさつをせずに退席するのは、日本人にとってはとても違和感があります。 落ち着かない気もちのまま、両親とホテルに戻りました。 こういった異文化に触れるということは、日本国内ではなかなか体験できないことであり、とても刺激があって楽しいものです。

そんな楽しい文化交流の機会となった婚約式でしたが、 200人以上の方に参加していただき、その内の約半分は新婦の親戚関係の方でしたので、その日一日で100人以上の親戚関係ができることになりました。 これは「今後の台湾の生活でも、めったなことはできない」と姿勢を正す よいきっかけになりました。 今後も恥ずかしくない日本人として、ここ台湾で仕事をしていかなければならないと改めて強く思った一日でした。

著者紹介

坂端 宏治
台湾威凌克股份有限公司 董事
香港威凌克有限公司 董事
LinkBiz台湾部門 副総経理

鳥取県生まれ。東京都立大学修士課程修了。
学生時代より、東京都内各地やイベント場にて移動屋台を行い飲食店経営に触れる。
卒業後、飲食店立上げのため台湾に渡り、台北にてカフェレストランを立ち上げる。
二年間の運営後、実践的な中国語習得のために店を離れ、日本語教師をしながら中国語を再勉強する。
一年の語学勉強を終え、ベンチャー・リンク台湾に入社。現在は、LinkBiz台湾部門責任者として主に台湾進出企業へのサービスを提供している。

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